アマゾン・AWSの面接突破はOLPの理解と対策が必須【徹底解説】

調査・まとめ

Amazonでは全ての社員が自分の職責においてリーダーシップを発揮することを期待されています。

Amazonにおいてリーダーシップを発揮する際に重要な原則となるのが“Our Leadership Principles”(略称: OLP)です。

このため、Amazonグループ企業の面接試験では、募集している職種に必要なビジネス・技術的なスキルのみならず、OLPに則ってアマゾンでリーダーシップを発揮できる人物かどうか、慎重に審査されます。

日本国内のAmazonグループ企業
・アマゾンジャパン合同会社 (Amazon Japan G.K)
・アマゾンウェブサービスジャパン株式会社 (Amazon Web Services Japan K.K.)
・アマゾンデータサービス・ジャパン株式会社 (Amazon Data Services Japan K.K.)

この記事では、アマゾンの“Our Leadership Principles”をどのように読み解き、Amazon/AWSや関連会社の中途採用面接での対応につなげるか、ざっくりと纏めます。

当記事では解説しませんが、ビジネス/技術スキルなどの専門性についても併せて面接で審査されます。

ソフトウェアエンジニアの面接トピックは、Amazon.jobsに記事があります。 
ソフトウェア デベロップメントのトピック | amazon.jobs

※本記事は執筆継続中です。文章量がかなり増えてしまったので、後日記事を分ける可能性があります。
ブックマーク推奨です。

Amazon・AWS転職にはリーダーシップスキルが超重要


Amazonでは大前提としてリーダーシップ・スキルが非常に重要視され、

アマゾンでは全員がリーダーである

という考えの元、全ての社員が自分の職責においてリーダーシップを発揮し、迅速な判断と行動をするよう促しています。

Amazonには世界で共通の「Our Leadership Principles」という14項目からなる信条があります。
それは、チームを持つマネージャーであるかどうかにかかわらず、Amazonでは、全員がリーダーであるという考え方のもとで、社員一人ひとりが、全ての日々の活動において、常にこの「Our Leadership Principles」に従って行動するよう心がけています。 (出典: Amazon.jobs)

↓募集要項に候補者に求められるOLP項目が明記されている求人まであります。

中途採用の面接試験においても、Amazonのビジネスの拡大に貢献できる優秀な候補者を洗い出すべく、面接官はOLPの項目を参照しながら、リーダーシップ能力を実に執拗にチェックしてきます。

Amazonの面接前にOLPの趣旨や目的をよく理解し、十分に準備しておくことが、面接でのスムーズな議論につながります。

ここで注意点です。Amazonへの転職に興味がある方は、応募をする前に自分のリーダーシップ資質について自問してみてください。

  • 人を使ったり、リーダー的役割が苦手
  • リスクが伴う大きな決断は得意でない
  • 新しい仕事をゼロから作るのはムリ

と思ってしまうような方は、Amazonの厳しい採用面接を通過できないか、もし入れてもかなり苦労するでしょう。

Leadership Principles 概要


(画像出典: Amazon.jobs)

OLP14項目とそれぞれの意味や目的を簡潔に意訳しておきます。

1) Customer Obsessionー顧客に向き合え
2) Ownership
ー所有者意識と責任を持て
3) Invent and Simplifyー創造し、簡素化せよ
4) Are Right, A Lotー多様な視点で考え、決断せよ
5) Learn and Be Curiousー常に学び、好奇心を持て
6) Hire and Develop the Bestー最良の人材を採用し育てよ
7) Insist on the Highest Standardsー最高の水準に拘れ
8) Think Bigー大きく考えよ
9) Bias for Actionー行動に比重を置け
10) Frugalityー倹約せよ
11) Earn Trustー信頼を構築せよ
12) Dive Deepー重要な事は深堀りせよ
13) Have Backbone; Disagree and Commit
ー信念を持て、ただし自分が反対でも決定事項にはコミットせよ
14) Deliver Resultsー結果を出せ

“Hire and Develop the Best”とOLPにあるように、Amazonの中途採用基準は非常に厳しいものです。

面接官は、Amazonに貢献できる優れたリーダーシップを持った人材かどうか、”Dive Deep“して候補者の能力を探ってきます。
過去の成功、失敗事例などきちんと準備して臨まないと、あっというまに話が破綻してしまいます。

Amazonの社員は全員、OLPを体現するように心がけています。
面接試験でもそのスキルが遺憾なく発揮され、難しい質問をし、回答しても何度も何度も深掘りの質問をされます。

Amazonの面接試験では、候補者がOLPの資質を満たさないと判断された場合は、ビジネス・テクニカルスキルが優秀でも採用しません。

Amazonへの転職に興味を持ったら、まずはOLPをじっくり読み、ご自身の仕事の仕方やリーダーシップスタイルに合うか考えてみることをお勧めします。

Our Leadership Principlesの詳細は、下記のページに公開されています。
リーダーシッププリンシプル | Amazon.jobs

Amazon・AWS の選考プロセス

エントリー・書類審査

Amazonの中途採用の応募方法はamazon.jobsの、希望する職種のページを開いて履歴書・職務経歴書など必要書類を添付して応募するだけのシンプルなものです。
レジュメ・職務経歴書の内容を募集要項に寄せるのは外資系の転職テクニックの基本です。アマゾンの場合は、さらにリーダーシップ経験(OLPの幾つかと関連しているとベター)や、リードした成果をうまく盛り込めれば書類選考を通過できる可能性が上がるでしょう。

加えて、Amazonでは転職エージェント経由での応募も受け付けています。転職エージェント経由で申し込むと、外資系に特化した履歴書・レジュメの書き方のアドバイスや校正、面接対策の指導などを行ってくれたりしますので、自分でなにもかも準備するのが不安な方、アマゾンが初めての外資系チャレンジなら転職エージェント利用は大いにアリでしょう。
転職エージェントについて詳しくは↓の記事をどうぞ

転職エージェントを使うべきか4つのチェックポイント

1次面接

書類選考の審査に合格した後は、現在の年収と希望年収などを記入するフォームを提出しつつ、1次面接があります。

面接時の服装ですが、普通の私服で良いと言われます。
外勤の営業職の求人の場合は、スーツがいいかもしれませんね。

職種によっては、PCを使ったウェブタイプのアセスメントテスト(タイピング・国語力)やエクセルのスキルテストなどが事前あるいは同時に実施される事があります。

通常、1次面接では採用マネージャー自身(上司になる人、ハイアリングマネージャー=採用決定権者)が直接候補者と会って、2次面接に進めるべきか判断します。

1次面接は電話やビデオ会議で行うこともあります。

コロナ禍の現在、Amazonの対面面接は全てビデオ会議システム(Amazon Chime)で行われています。

外資系中途採用面接の基本ですが、事前に募集要項を読み込んで、いかに自分がこのポジションに採用されたいか、どんな成果を出すことができるか考えておきましょう。

アマゾンではその職種で採用される、アマゾンに入社する事への情熱が感じられる社員を採用する傾向が高いです。面接前にも募集要項を読んで熟考し、気持ちを高めておきましょう。

1次面接で聞かれる内容は職種やハイアリングマネージャーによって異なりますが、多くの場合これまでの仕事での成功、失敗経験を聞いてくる場合が多いです。

Amazonの面接で期待されている経験談は、候補者自身がリーダーとして、他の社員を巻き込んで指導、監督したような経験です。

管理職経験者や、プロジェクトマネージャー等の経験がないと、リーダーシップ経験の実例を出すのが難しいですが、時間を使って考えて自分がリーダーシップを取った仕事の話をまとめて、すぐに話せる状態にしておきましょう。

Amazonが面接のヒントをまとめた動画をYouTubeに公開しています。
Amazon In-Person Interview Tips
※リスニングが得意でない方はYouTubeの自動翻訳字幕をオンにして見るとよいです。

あと、ジョブレベル6(L6)以上の職種では、2次面接の前に、英文のライティング(written interview)を提出するよう求められます。
written interviewについてはここでは解説しませんが、下記の英文記事をご参考にどうぞ。

How to Answer the Amazon Written Interview Question

2次面接 (ループ面接・最終面接) 

1次面接に合格すると、2次面接に進みます。

ハイアリングマネージャーは、採用するポジションに関連する部署のマネージャー等を面接官に指名して、”ループ (loop)” と言う面接担当チームを作ります。
このため、Amazonの2次面接は “ループ面接” と呼ばれています。

ループ面接官の数は、職級(レベル)が高い求人であるほど多くなります。
ルールとしては、レベルの数字から1を引いた人数の面接官が必要になります。
例えば、ベンダーマネージャー、PM、ソリューションアーキテクトはL5ですから、5-1=合計4名以上が面接する必要があります。

ループにはアマゾン固有の面接官、バーレイザー(Bar Raiser)が1名、必ず参加します。
バーレイザーはOLPに関連したスキルを専門にチェックする面接官です。バーレイザーはループチームがオープン、公平かつ正確に候補者のOLP資質を評価するための指示やアドバイスをします。応募した職種に関係なさそうな部署の面接官がいたら、多分その人がバーレイザーです。

ループチームは、事前にミーティングをし、どのOLP項目を面接で審査するか、どの面接官がどのOLPをチェックするか決めておきます。

ループ面接は面接官ごとに45分ほど、個別に行われます。
一日で全ての面接が終るかどうかは面接官たちのスケジュール次第です。面接官の判断に影響を与えないよう、全てのループ面接が終わるまでそれぞれの面接内容について共有をしません。
ですので、同じ質問を何回もされることがありますが、我慢して答えましょう。:-)

あと、L6以上の面接では多くの場合英語の面接があります。
自分スキルの売り込みや過去の成功、失敗談などを英語でスッと話せる状態にしておきましょう。

採用!

2次面接後、ループチームが採用と合意すれば、オファーレターが作成され、署名すれば内定です。

OLP面接対策 

OLPに関連して、面接までにどのような準備をしておくべきかまとめておきます。

1: OLPとアマゾンカルチャーの理解を深めておく

面接官はあなたがOLPにそってアマゾンでリーダーシップが発揮できる人物かを厳しくチェックします。

Amazonの公開しているOLPのページを十分に読み、理解しておいてください。

リーダーシッププリンシプル | Amazon.jobs

それだけで意図するところがつかみにくければ、Amazonに関する書籍を読むのも理解の助けになります。
個人的にお勧めはCEOのJeff Bezosの伝記です。

元アマゾンジャパンの幹部の方が書いた本も、アマゾンジャパンの社風やOLPの実践方法などについて参考になるでしょう。

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入社したい会社の実情のわかる書籍を読み込んでいくと、自分のモチベーションもあがり、面接時に共感される話をしやすくなるので、個人的にはめちゃお勧めです。

2: OLPに関連する仕事上の成果をまとめておく

面接官は主にあなたの職責上の成功体験、失敗体験を説明するように聞いてきます。
質問の多くは、OLP項目のどれか1つに関連しているはずです。

OLP14項目全部聞かれることはありませんが、どれを聞かれるかは想像がつきません。
ですから、Amazonの面接が控えている方は、暗記するぐらいの勢いでOLPを読み込んでおいてください。そして、OLPの各リーダーシップ項目に関連する、自分の仕事上の成功、失敗経験を思い出してまとめておきましょう。

3: OLP想定質問と回答を綿密に準備しておく

先に説明したように、面接官たちは担当するOLP項目の一つを、面接中にテストしてきます。
例えば、

顧客視点で考えると、今回応募されている仕事で最初に実施すべき施策は何ですか?
(OLP #1: “Customer Obsession“)

あなたがコストダウンに大きく貢献した実例を説明してください。
(OLP #10, “Frugality“)

などのように質問されます。

期待されている実例は、あなたが他の人を巻き込んでリーダーシップを発揮したものです。
上司の指示どおり実行したり、管理者として上から監督していたような事例ではありません。

アマゾンは常に具体性とデータを重要視します。過去の実例を説明する際にも、数字や具体的な成果物などを説明できるようにしておきましょう。
また、驚くほど執拗に質問を掘り下げられ、考え込んだり、ぎこちない回答になってしまいがちです。少しでもスムーズに対応ができるよう、入念な準備を心がけてください。
 
OLP以外の面接対策は、下記の記事もご参考にどうぞ

まとめ

  • Amazonの面接突破にはリーダーシップスキルが必須
    • Amazonでは全員がリーダーとして行動
    • Our Leadership Principles”はAmazonのリーダーシップ原則
    • OLPを実践できる候補者か、厳しい目で審査される
  • リーダーシップ実績、成功・失敗経験を深掘りする採用面接
    • 優れた社員の採用はOLPの重要項目の一つ
    • 実例を用いて成功経験、失敗経験の説明が求められ、深掘りされる
      →面接前にOLPに習熟し、対応する仕事の実例を慎重に準備。
    • 仕事のスキルが優秀でも、リーダー能力不足と診断されれば不採用
      →Amazonでリーダーの一人として活躍できるか自問せよ

ご質問などありましたら、コメント欄かTwitter(@Gaishiinfo) までお気軽にどうぞ。

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