外資系面接攻略【理想の候補者を演じるには】


外資系企業では、面接での評価は非常に重視されます。
3次、4次面接と重ねるような企業も少なくありません。
面接のキーパーソンはもちろんhiring manager(採用マネージャー、上司になる人)ですが、確実かつ公平に評価をするために、部下や同僚、ポジションによってはさらに上のマネジメントの方も登場して来ることも多いです。

面接方法に関しては決まったシナリオや質問が社内で用意されているわけでもなく、面接官同士で情報が共有される事も稀です。
ですので、通り一辺倒な想定質問と、回答を練習するような努力はあまり役に立ちません。

この記事では、外資系企業側がどのような視点で候補者のスキルや人物を評価するか、ベストの候補者として面接に挑むにはどうするべきか考えていきます。

採用する側が評価したい4つのポイント


採用する側として、面接で確実に評価したいポイントは、大きく分けると以下の4つです。

  1. 採用したいポジションで必要なハードスキル*
     専門職種経験年数、プログラミング言語、業界経験、資格、学歴などの定量的なスキルをハードスキルと呼びます。
  2. リーダーシップ、問題解決能力などのソフトスキル
    自己および対人関係に関する定性的なスキル:『リーダーシップ』、『問題解決能力』、『交渉力』、『コミュニケーション』、『マネジメント』など。
  3. その会社のカルチャーに合う人物か
  4. 英語とインターカルチャー・コミュニケーション能力

1. 採用したいポジションで必要なハードスキル
これはもちろん一番重要なポイントです。
応募前から、必須・歓迎スキルを自分が十分満たしているか確認しましょう。
職種によって求められる内容が異なりますので、この記事では詳しくは解説しません。
募集要項に書かれている必須・歓迎要件にはよく目を通し、スムーズに回答、議論できるように準備しておきましょう。

2. リーダーシップ、問題解決能力などのソフトスキル
募集要項の中に、職種に関連したスキル以外に、リーダーシップ能力、問題解決能力などのソフトスキルの必要性が書かれているでしょう。
記載されていたソフトスキルに関しては、面接で確実に聞かれると考え、十分に下調べと回答を作成しておきましょう。

ソフトスキルは定量的なものでないので、
『過去あなたが失敗したプロジェクトで、どのようにその問題を解決したのか説明してください』
のように、過去の経験から実例を示すように質問されます。

これはbehavioral interviewと呼ばれ、候補者の過去の具体的な実例を用いて能力を評価する手法で、外資系の面接では好んで使われます。
募集要項に記述があるソフトスキルについては、自分の過去の経験で説明にピッタリなものをいくつか用意しておきましょう。

3. その会社のカルチャーに合う人物か
外資系企業、特に創設者がまだ現役でマネジメントにいるような会社では、他の企業とは異なる独特な企業カルチャー(クセ)を持っています。
それは社員側も理解しており、新しく入って来る社員がうまく会社に馴染めるか(integrationと呼びます)は気になるポイントです。
例えばA社では『建設的な論争歓迎』でB社では『結論は常に合議制で』だとかなり会社の雰囲気と、そこに合う人のタイプは違いますよね。
性格的に合わない会社に入ってしまって苦労するのは自分ですから、事前にその企業の社風につき、十分下調べをしておく事をおすすめします。

4.英語とインターカルチャー・コミュニケーション能力
これは英語でのコミュニケーションが必須の職種の話ですが、その職種で必要な英語力があるかは必ず評価します。
実際に候補者が入社した時一緒に仕事をする本社の外国人(counterpartと呼びます)との電話・ビデオ面接だったり、たまたま時間が空いていた他の部署の外国人だったり、hiring manager自身が英語で面接を始めたりします。
英語力も重要ですが、クロスカルチャー・コミュニケーション(cross-cultural communications; 異文化間コミュニケーション)スキルも重視されます。
インターカルチャー・コミュニケーションというのは、文化や価値観が違う国の人間同士でその差分をうまくバランスして対話するためのスキルです。
英語が出来ても、外資やグローバル経験のない方はこの部分が不足していると見られがちです。
気になる場合は、関連する書籍で勉強しておくのがいいでしょう。

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募集要項に対応する自分のスキルを棚卸し


募集要項はhiring manager自身が、自分が採用したい人物像を書きまとめたものです。
自分がいかにその理想に近い人物であるかを、hiring managerや他の面接官に感じてもらえるかが合否に大きくかかわってきます。

募集要項の最初に書かれている、職務の説明(job description)には、候補者が採用された時の実際の仕事内容が書かれています。
ここは何回も読み込んで、わからない点があったら全部調べて、自分がその仕事をこなしている姿をイメージできるようにしておきましょう。
内容を掘り下げて、職務の実行に関して具体的な質問を考えて、面接のときに聞いてみるのも有効でしょう。

XXの(プロジェクト・製品・サービス)に関して、私に最初に達成して欲しい事は何ですか?

みたいな質問をされると、面接する側としては印象すごく良いです。
思わず『これとこれと、これもやって欲しい、、』等と熱く回答してしまいそうです。

募集要項では、必須要件(minimum qualifications)と歓迎要件(preferred qualifications)がまとめられています。
hiring managerとしては本当はその全部をmustにしたいのですが、そうするといつまでたっても理想の候補者が来ないので、優先順位をつけて低いものは歓迎要件に落としています。
面接というより応募前の留意点になってしまいますが、必須はもちろん、歓迎要件でも多くを満たせている職種への応募は勝てる可能性が高いです。

今一度募集要項を読み、そこに書かれたスキルをまとめ、対応する自分のスキル、仕事上の経験をまとめておきましょう。

【関連記事】↓の記事では各社の募集要項の読み方を解説しています。

Google編: 募集要項から読み解く外資系IT企業求人

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会社のカルチャー、創業者、CEOについて理解を深める

ジェフ・ベゾス 果てなき野望Hit Refresh(ヒット リフレッシュ) マイクロソフト再興とテクノロジーの未来How Google Works(ハウ・グーグル・ワークス) 私たちの働き方とマネジメント (日経ビジネス人文庫)

採用側としては、候補者が自分の会社のカルチャーや行動規範に合うかどうかを見極めるのも重要なポイントです。
外資系企業では創業者やCEOのマネジメントスタイルによって、かなり特色ある企業カルチャーが根付いているところが多いです。
応募する側としても、自分がその会社のカルチャーに合うのかどうかは調べておくべきです。

会社のカルチャーを知る方法として、個人的にめちゃくちゃお勧めなのは、その会社の創業者やCEOの伝記や暴露本を読むことです。
読んでみてその会社の働き方、CEOの考え方などにすごく共感できれば、自分がその会社に向いている可能性が高いです。
面接前に読み込んでおくと、自分がいかにその会社に入りたいか熱くも語れますし、面接する側が『この人、うちの会社の事相当調べてるなあ』と感心するような質問や議論ができるようになります。
私は転職する度にこれを実践するようにしていて、かなり有利に落ち着いて面接を進める事ができました。

伝記や暴露本以外にも、その企業のホームページには会社の歴史や、行動規範、戦略など会社固有の情報がたくさんあるので、読めるだけ読み込んでおきましょう。

例として、Amazonには”Leadership Principles”という社内規範があり、新しく採用される人材もこの規範に則って活躍できるかどうか、面接などを通じて判断しようとしています。
このLeadership Principlesが面接用資料として公開されています。
興味のある方はご参考にどうぞ。

その会社の本社や日本支社のマネジメントや社員の方のプレゼンテーションをYouTubeで見るのも、会社の思想や仕事のやり方がわかってプラスになります。

伝記や、その会社のカルチャーに関する情報を読み解き、自分が興味を持つにつれ、理想の候補者を演じる力が上がっていきますよ。
ぜひ、実践してみてください。

まとめ

外資系企業では、面接での評価は非常に重視されます。
面接方法に関しては決まったシナリオやはなく、通り一辺倒な想定質問と、回答を練習するような努力はあまり役に立ちません。
先方が評価したいポイントをしっかり理解し、それに対応する自分のスキルを明確に回答、議論できるようにしておきましょう。

募集要項はhiring managerの理想の候補者像が書かれています。
応募の段より自分のベストマッチの案件を確認し、hiring manager期待の候補者を演じられるよう、募集要項を読み解いておきましょう。

CEOやファウンダーの伝記は、その会社のカルチャーや行動規範などを知る情報の宝庫です。
その企業のサイトなど含めて、情報を収集、理解できればより自信をもって面接に挑むことができます。

✅採用する側が評価したい4つのポイント

  1. 採用したいポジションで必要なハードスキル*
  2. リーダーシップ、問題解決能力などのソフトスキル
  3. その会社のカルチャーに合う人物か
  4. 英語とインターカルチャー・コミュニケーション能力

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✅会社のカルチャー、創業者・CEOについて詳しく調べる

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