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外資転職 Q & A まとめ

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外資系企業転職に関する、よくある疑問や悩みと答えをまとめました。

転職活動で知っておきたいあれこれ。
外資系企業での採用時の給料や待遇、昇給。
仕事ができないとすぐにクビになるという厳しいルールは本当か。
TOEICは何点必要か、英語が出来なくても転職できるか等々。

全部で50個以上のQ&A、文字数にして約1万6千字とボリューム満点です。
単語をctrl+fで検索するか、目次からクリックでご利用ください。

ご質問、ご意見などありましたら、Twitter(@Gaishiinfo) でお知らせいただけると幸いです。
追加のQ&Aリクエストもお待ちしております。

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【 転職・就職活動関連 】

職務経歴書は手書きがいいでしょうか?

読みにくいのでむしろ手書きは止めましょう。
外資系の採用担当者は、『手書きの方が誠意が伝わる』とか意味不明なことは考えません。
候補者の職務経歴書をいかに短時間でたくさんレビューするかの方が重要です。
職務経歴書はWordやHTMLで読みやすくフォーマットしてまとめておきましょう。
エクセルの職務経歴書はキモいし技術力に疑問符が付くのでやめましょう。

↓職務経歴書の書き方を非常に丁寧に説明しているリクルートエージェントのページです。

しかも、職種別に数十種類のサンプルがアップロードされていて、非常に参考になります。
ご自分の職種のサンプルがあったらぜひダウンロードして参考にしてください。

履歴書は法令書式に手書きがいいでしょうか?

だから手書きは読みにくいから止めましょう。
英文レジュメのフォーマットのように、職務経歴書自体を履歴書を兼ねるものにすれば、別途履歴書は必要ありません。
社内でも応募書類は基本メールでやりとりするので、紙の手書きものは人事から面接時直前に参考程度にと手渡されて、時間ないので見ない事が多いです。

職務経歴書や英文レジュメに写真は必要ですか?

要りません。
性別、年齢、人種などに関する差別につながるような情報は、基本的に要求されません。
卒業年度なども年齢がわかってしまうので、記載しなくてもOKになっています。
※美人やイケメンの写真は例外的に貼ってもいいかもしれません。
半分冗談ですが、そういう写真が貼ってあると会ってみたくなります。

英文レジュメは必ず必要ですか?

英語が必要ない職種への応募では原則必要ありません。
ですが、色々な職種へ応募を重ねていくうちにレジュメ(resume, C.V.)を突然要求されることはよくあるので、準備しておく事をおすすめします。
英語が必須でない職種でも、社内での書類審査で、外国人にも見せたい場合などに追加で英文レジュメをリクエストされたりします。
意外と思われるかも知れませんが、採用担当者の多くは、和英両方提出された場合英語の方を先に見ます。
ビジネス文書的なレジュメって、英語の方がアピールポイントがわかりやすいんです。
加えて、候補者の英文作成力もわかって一石二鳥です。

英文履歴書、どうやって書けばよいですか?

英文履歴書(レジュメ)は、日本語の履歴書とフォーマットがかなり異なっています。
基本的には仕事における自分の成果を職歴ごとにまとめたものです。
初めて英文履歴書を書く方は、まずは解説書籍を読んで、参考にしながら書いていくと確実でしょう。
↓こちらの書籍では、英文履歴書の書き方が丁寧に解説されており、お勧めです。

友人知人に外資系企業に勤めている方がいたら、完成した英文レジュメを査読してもらうと良いでしょう。
いない場合は、転職エージェントに見てもらうのがベストです。
彼らは、書類選考に通るレジュメの書き方に精通しています。

英文レジュメがどうしてもうまく書けません

おすすめしませんが、『英文 レジュメ 作成』で検索すると、有料で英文レジュメを制作してくれるサービスがいくつか出てきます。
外資向けの職務経歴書フォーマットが完成したら、それをベースに英文版を作ってもらえます。
まったく英語ができないのにプロな仕上がりの英文レジュメを出すと英語ができる人と誤解されがちです。
自分で英文レジュメが書けなければ、正直に申告することをお勧めします。

40代、50代でも、外資系に転職できますか?

外資系企業は採用に当たって年齢や性別による差別は(原則)ありません。
募集しているポジションで期待される成果が発揮できる人材であれば、そこを優先して他のファクターは二の次になります。

40代は何も問題はないですし、50代でもスタッフレベルで普通に転職する人が多い、それがザ・外資系の普通です。
ただし、年齢からくる『偉そうな感じ』で『扱いにくそう』と面接で判断されないように注意は必要です。

逆に、自分の上司の年齢が10歳、20歳下でも気にならないマインドも必要です。

地方在住ですが、外資系の求人が中々みつかりません

外資系のオフィスは東京、大阪近郊に集中していて、なかなか地方での求人は見つからないとおもいます。
そんな中、アマゾンジャパンは全国各地に24もの拠点を持っており、多様な職種の求人を行っています
ただし、Amazonの面接は、難易度が非常に高くなっています。
Amazon行動規範の”Our Leadership Principles (OLP)”を元に、徹底的に過去の経験を質問されます。
この行動規範に則って行動できる社員を採用することに、非常に力を入れているのです。

Amazonの面接は事前に入念に準備をしていかないと、即撃沈のリスクがあります。
特に転職経験の少ない方は要注意です。

AmazonのOLP面接対策記事はこちら。

アマゾン・AWSの面接突破はOLPの理解と対策が鍵【徹底解説】

 

学歴は重視されますか?

募集職種にもよりますが、学歴はあまり重視されません。
Ph.DやMBAなどを必須とする特別な職種を除き、単に『大卒』必須の求人は減っている傾向です。
学歴重視というよりは、職務に関連した学士・修士号を持っているかどうかを問われる事が多いです。
ですが、基本的には職歴やスキルの方を重視します。
日本の大学のブランドは加点ポイントにはあまりなりません。
しっかりした職歴とスキルがあり、英語が出来れば高卒、専門卒、Fラン卒上等。
新卒採用でも学歴フィルターはありません。

転職回数が多いのですが大丈夫ですか?

外資系の中途採用は転職回数の多い方ばかりです。
1年未満での退職がいくつもなければ、多少転職回数が多くても問題ありません。
ただし、それぞれの会社を辞めた『ポジティブな退職理由』は面接対策できちんと系統立てて考えておきましょう。

ハイアリングマネージャーって何ですか?

採用された際上司になる方が採用担当者、hiring managerです。
外資系企業では上司が人事権を持ち、採用の責任と最終決定権を持っています。
hiring managerは一番最初の面接、もしくは人事担当者(リクルーター)の次の面接から登場します。
外資系では上司は絶対的な存在です。
合わない上司、できない上司の下についてしまうとかなり最悪です。
面接の際にはこちら側からもhiring managerの見定めを丁寧にしましょう。

アカウントエグゼクティブって偉いですか?

アカウントエグゼクティブは普通の営業担当です。エグゼクティブと付いても特段偉いわけではないです。

プリンシパルって偉いですか?

Principalは金融系の職種ではかなりの上級職にあたります。テック系ではアマゾンが一般的に使っていますが、プリンシパルのタイトルは部下を持たない上級スタッフ(シニアマネージャーより上)に使われています。他のテック系外資系では上級エンジニアの肩書につく事が多いです。

individual contributorって何ですか?

部下を持たない社員を”individual contributor”と呼びます。
外資系の組織では、かなり上層部でも部下を持たない社員がいますが、そういう人たちもindividual contributor(略称 IC)と呼ばれます。

ピープルマネージャーって何ですか?

people managerは部下を持つ管理職社員の事です。
外資系企業では一般社員でもmanagerがつく肩書の社員が非常に多いため、管理職をさす場合にはpeople managerと呼称します。

job descriptionって何ですか?

外資系企業では、社員の職責はjob description(職務内容)で明確に定義されています。
社員が合意しない限り、その範囲を大きく逸脱する事はできません。
募集要項の仕事内容が非常に詳細に書かれているのはこのためです。

↓Amazonのプロセス・アシスタントのjob descriptionの例

(出典: amazon.jobs)

ソフトスキルって何ですか?

専門職種経験年数、プログラミング言語、業界経験、資格、学歴などの定量的なスキルをハードスキルと呼びます。

『リーダーシップ』、『問題解決能力』、『交渉力』、『コミュニケーション』、『マネジメント』など自己および対人関係に関する定性的なスキル。
これらはソフトスキル(soft skills)と呼ばれます。

英語の面接はありますか?

英語会話力必須の職種に応募した場合は、必ず英語での面接が設定されます。
ビジネスレベル以上の英語会話力必須の場合は、その仕事に関係のある外国人が面接に出てくる事が多いです。
英語での会話は少なく、メールなどの読み書き中心の仕事の場合、他の部署の外国人や、日本人の方が英語面接を担当する事もあります。
面接中の日本人の方が突然英語面接に切り替えてくることもあるので、用心しておいてください。
英語力不問の職種の場合、基本的に英語面接はありません。

リファレンス、リファレンスチェックって何ですか?

リファレンスチェック(reference check)は、候補者が指名した先に人事のリクルーターが電話などでスキルや職歴等を確認する事です。

採用プロセスの最後に、リクルーターからリファレンス先を何人か求められる事があります。
シニア職の採用ではリファレンスチェックが確実に行われます。
リファレンスは通常、今の会社や過去勤めた会社の同僚や上司に依頼します。
非常に難しいでしょうが、ベストのリファレンス先は現在の直属の上司です。
新卒、第二新卒の方は、大学の教授や、いい仕事についてる先輩とかもアリです。

よほど酷いことを言われない限りリファレンスチェックで落されることはありませんが、リファレンスをお願いする方には事前に趣旨をきちんと伝えて、行き違いがないようにしておきましょう。

ヘッドカウントってなんですか?

ヘッドカウント(headcount)は、その企業のファイナンス部門で承認された従業員の頭数です。
『第一営業部のヘッドカウントは5名』と言うと、第一営業部の最大従業員数は5名、という意味になります。
欠員、募集を掛ける必要があるヘッドカウントを、『オープン・ヘッドカウント(open headcount)』と呼びます。

原則として、外に募集を掛ける新規採用は、すでに採用する分のヘッドカウントが承認されている必要があります。
ですので、あまり転職希望者には関係ない用語なのですが、ヘッドカウントを採用結論延期の言い訳に使われることが多々あります。

採用の最終決定が近くなって『この職種のヘッドカウントの承認が遅れているので、もう少し結論を待って欲しい』
みたいな感じで言われます。
ダウトですが、だまって『そうですか』と言っておきましょう。

ハイアリングフリーズって何ですか?

hiring freeze (採用凍結)は、企業の業績が思わしくない時など、新規の社外採用を全てストップする事です。
リクルーターの口からこの言葉が出るのは採用の危険信号です。
たとえ面接が進行中の案件であっても、先方がノリノリであっても、オファーレターが出ていない限り、強制終了となってしまいます。
本当に業績がヤバイ時は、オファーレターがサインされていても採用中止になる場合すらあります。

オファーレターって何ですか?

offer letter=採用通知書・雇用契約書にあたるものです。
オファーレターには採用された職務のjob descriptionと年収や採用条件が詳細に記載されています。
郵送で送られる事が多いですが、先方が採用を急いでいる場合などは、呼ばれてその場でサインさせられることもあります。
候補者がオファーレターにサインした時点で、本採用となります。

サイニングボーナスって何ですか?

サイニングボーナス(signing bonus)は、サインアップボーナス(sign-up bonus)、サインオンボーナス(sign-on bonus)、アクセプタンスボーナス(acceptance bonus)とも呼ばれます。

採用が急務だったポジション、または前職の給与が高すぎて基本給で調整が難しかった場合、一時金としてサイニングボーナスが支払われる事があります。

また、RSU(restricted stock unit 制限付き株式)が付与されるオファーの場合、RSUやストックオプションが売却できない入社1-2年次のみ補填的な位置づけでサイニングボーナスが支払われます。

↓はざっくりとした支払いイメージです。

以前書類選考に落ちた会社に再度申し込んでも大丈夫?

異なる部署であれば、基本的には問題ありません。
ただし、その企業の求人ページに『以前申し込んでからXXカ月以内は再度の申し込みをご遠慮…』的な記載がある場合は指示に従うようにしてください。

外資系転職の参考書籍ありますか?

最新の書籍では↓のやっぱり外資系! がいい人の必勝転職AtoZが総合的に書かれておりお勧めです。

【 入社後の待遇関連 】

給料高いですか?

募集職種にもよりますし、本人のスキルにもよりますが。
平均では同業の日本企業と比べると2倍以上と言われています。

↓の記事で、アマゾンの年俸の予想値をまとめていますので、ご参考にどうぞ。

給料の額がみんなバラバラって本当ですか?

はい本当です。
中途入社で入った人たちは完全にバラバラですし、新卒で入った人達も、数年勤めるうちに差がついてきます。
年齢や役職で給料をそろえるという考えが社内に全くないため、給与の額に統一性はさっぱりありません。
同僚の給料が自分よりすごく高かったり、低かったりしても気にしていてもキリがありません。
場合によっては、上司が自分より給料安かったりすることもあります。
わけわからないでしょうが本当です。

平均昇給率はどのぐらいですか?

外資系企業ではその年の昇給予算の多くを、トップパフォーマー(最も成果を出した人たち)に割り当てます。
トップパフォーマーは職級や現給にもよりますが、平均数十%もの昇給があります。
それ以外の人たちの昇給率は、余りの予算から割り当てられるので、決して多いものではありません。
会社とその年の業績で異なりますが、数パーセントもしくはゼロに近い数字です。

ですので、外資系企業の平均昇給率を知っても、あまり参考にはなりません。

交渉しないと給料が上がらないって本当ですか?

数字がはっきりしているか、すごく目立つ仕事で結果を出せば、交渉しなくても給料はガンガン上がります。
給与の査定をするのは自分の上司、部下の大きな仕事は、自分の部署の成果としてアピールしますから、当然一緒に評価が上がっていきます。
ただし、自分の職級の給与レンジの最大値に近づくにつれ、上げ幅は少なくなり、最終的に上がらなくなります。
また、現状に満足していると上司に判断されると、給料があまり上がりません。
そういう時は上司に大きな昇給が欲しい意思表示をしましょう。
いい関係を持てていれば、一緒に昇給・昇進するための計画を考えてくれます。

ストックオプション、RSUって貰えますか?

会社と職責によってはストックオプション(stock option)がオファーされますが、最近は代わりに制限付き株式(restricted stock unit = RSU)がオファーされる場合が多いです。
ストックオプションとは、その企業の株式を特定の社員にその時の時価で付与し、4-5年後の行使可能次期に株式が上昇していれば付与時の時価との差分を売却することができる仕組みです。
ドットコムバブルがはじける前まで(2000年初頭)、特に外資系IT企業では一般的な報償制度でした。
最近では上場済み企業ではストックオプションは取締役クラスに限定されている企業が多く、変わって売却時期の制限付き株式を与えるのが一般的です。

RSUとは、株式そのものを報酬の一部として付与するものです。ただし、入社後2-3年後から毎年決まった株数を行使できるように制限されています。行使可能になった時点で給与所得として課税され、売却または維持を自分で決めることになります。

一方、殆どのIPO前のスタートアップ企業では、少ない給料で社員をつなぎとめる方策の一つとして、ストックオプションはまだ幅広く使われています。

制限付き株式、ストックオプションとも給与と並ぶ重要な待遇の一つになりますので、採用時には人事担当から説明があり、オファーレターに明記されます。

どちらも、その会社の株価によって大きく変動します。伸び盛りの企業に転職後、株価が爆上げしてオファーされた時の10倍になったという話も珍しくありません。
もちろん逆もあって、会社の業績が悪化して1/10になることもあり得ます。

自社株購入制度はありますか

自社株購入制度(employee stock purchase plan)は、割引価格でその会社の株式が購入できる制度です。多くの場合4半期/半年サイクルで購入でき、その都度売っていれば割引の差額分は確実に儲かります。
もちろん、売らずにどんどん持ち株を増やすのも自由ですし、10年以上ずっと取っておいて1億円超えたなんて人もいます。
社員にとってはうれしい制度です。
自社株購入制度があるかどうかは、各会社の方針によります。
例として、Apple Japanにはありますが、Amazonにはありません。
各社のホームページの福利厚生のページを確認するか、転職エージェントや口コミサイトで確認してみて下さい。

福利厚生が良くないのは本当ですか?

これすごく良く言われているんですけど、具体的に何の福利厚生が足りないのでしょうか?
健康保険、介護保険、厚生年金、雇用保険、労災保険などの社会保険は法定福利厚生と呼ばれ、全ての法人の加入が義務付けられていますので、もちろん外資系企業でも提供されます。
それ以外は日本企業にありがちな各種手当類の事と考えますが、基本給の高さでカバーしておつりがくるでしょう。
日本の会社の手当類って、基本給を低く抑えて、退職金を少なくするためのものだったりしませんかねえ。
例外として、日本に法人を持っていない外資系企業の場合で、一切福利厚生が提供されない場合もあるようです。
そういうオファーを貰ったら注意してください。
福利厚生に関して詳しくは↓の記事をご参照ください。

有給休暇は取りやすいですか?

はい、有給はとても取りやすいです。

日本の会社みたいに休む理由を書いて事前に有給申請する必要はありません。
有給はたいがい上司とアドミン(administrative assistant, グループ秘書)、自分のプロジェクト関係者に前日ぐらいまでに連絡しておけば大丈夫です。
もちろん、休む期間の代役をどうするか、自分で手配しておく必要があります。
迷惑がかからない状態になってれば、当日連絡でも問題ないケースも。

クリスマスごろは本社チームの外国人は軒並み休みを取ってしまうので、便乗して有給を取ってそのまま正月休みに突入してしまう人も多いです。

産休や育児休暇も、申請して普通にとれますし、産休からもどってきた際のポジションも残してくれます。
でも上司的には

産休と育児休暇で1年休む予定です

と言われた瞬間から代役探しが頭をめぐり始めて気持ちはプチ修羅場です (笑)

育児休暇はもちろん男性社員も取れますよ。

グローバルに仕事ができますか?

日本支社が他の国の仕事も兼務(アジア地方統括とか)していないかぎり、他国向けの仕事はありません。
外資系の日本支社では、基本的に日本市場向けの仕事をします。
本社と連携する仕事では、毎日電話・ビデオ会議で本社、他国支社との打ち合わせはあります。
また、打ち合わせや研修などで海外に行く機会は多いです。

グローバルにバリバリ仕事がしたいのであれば、本社勤務を目指すのが良いでしょう。

外資のスタートアップはどうですか?

外資のスタートアップ(ベンチャー企業)は、やりがい、面白さという点では最高です。
一方、日本撤退、本社ごと倒産のようなリスクは非常に大きいです。

興味のある方は慎重に検討することをお勧めします。

どうして合同会社なんですか?

Apple Japan合同会社、アマゾンジャパン合同会社、グーグル合同会社。
外資系企業の日本法人は合同会社が多いですね。
主な理由として、株式会社では組織変更や幹部の入退職のたび名前だけの取締役決めて登記しなおすのが面倒だからでしょう。
合同会社では代表(代表社員)を法人にできたり、取締役が必要なかったり、日本支社の法人格として管理しやすい部分が多いのです。

例えば、Apple JapanはApple Operations International Limited、アマゾンジャパンはAmazon Overseas Holdings, Inc.が登記上の代表社員(株式会社の代表取締役にあたる)になっています。
より詳細を知りたい方、こちらのサイトの記事が詳しいです。

初外資転職なんですが、どういう職種がおすすめですか?

初めての外資転職なら、営業、技術営業やコールセンターなど、日本の顧客よりの仕事をおすすめします。
英語力も不問もしくは読み書き程度の要求のものが多く、外国人相手の交渉事などで苦労しないで済むからです。
マーケティング、開発など本社とのやり取りが多いものは、ビジネスレベル以上の英語力が必要かつ、外国人相手に交渉事にも挑む必要があります。
ビジネスで英語を使う事に習熟していないと、そうとうキツイので、初めてのチャレンジとしてはお勧めしません。

役職名ってどうなっているんですか?

人事上の正式な英語の役職名は、会社によって様々ですが、”manager” がつくものが多く、管理職・非管理職の区別がつきにくいです。
ですので、募集要項ではそのポジションが管理職(people manager)なのか、スタッフレベル(individual contributor)なのか明記してあるものも多いです。

一方、外向けの肩書は自由に決められることが多いです。
入社後最初の仕事が名刺用の日本語の肩書を考えることだったりします。(本当)
どんな肩書がいいか上司に相談すると、

私より偉そうじゃなければ好きにしていいよ。

なんて言われてしまいます。

日本の企業と取引が多い職種では、肩書を気にする日本企業に合わせて、日本語役職名はインフレしがちです。
下記はいずれもスタッフレベルの職種ですが、日本語では部長に昇進です。

例: Sales Manager >>営業部長  Product Manager >>プロダクト部長

女性社員の待遇はどうですか?

控えめに言って最高です。
(私=男性視点ですが、女性の元同僚や部下の意見も踏まえて)
特に昇給昇進を目指す方にとっては、非常に良い環境です。
基本的に男女差別がないうえ、女性管理職やリーダー創出に力を入れていますので、男性社員よりも待遇が良いケースすらあります。
セクハラやパワハラに関する懲罰は非常に厳しいです。
有給は取りやすく、自宅勤務にも寛容、出産・育児休暇の取得と復帰、、いいことづくめとです。
ただし、託児所とか育児手当のような金銭補助は基本ありません。

退職金がないって本当ですか?

外資系企業の多くでは日本式の社内留保型の退職金に替えて、日本版401kと呼ばれる企業型確定拠出年金(企業型DC)を採用しています。
401kは元々米国で採用されている退職所得補償金制度で、退職金・年金制度として多くの企業で採用されています。
日本式の退職金は会社を辞めたらそこでおしまいですが、企業型DCは転職先でも採用されていれば転職しても継続ができますし、転職先になければ個人型にして継続ができます。

スタートアップなどで、退職金に当たるものが全く設定されていない企業もあります。

副業はできますか?

はい。副業を就業規則や服務規程で禁止している外資系企業は聞いたことがないです。
私が過去勤めていた会社でもありませんでした。

副業OKの外資系は多いですが、その企業の業務内容と競合するようなビジネスに関わる事は禁止されています。
これは”conflict of interest”と呼ばれる禁止行為で、判定されると解雇されるぐらい厳しい罰が待っています。
また、副業として他社の取締役になる場合は、上長の許可を必要とする、あるいは禁止されている場合があります。

すぐクビになるって本当ですか?

外資系投資銀行などで、年収ウン億円の仕事では数字が出せないと即解雇とかあるらしいです。
ですが、一般的な外資系では、そこまで極端なリスクはないです。
外資系企業で職を失うリスクは大きく分けて3つあります。

  • 本人が成果を出せない場合
  • 業績不振からのリストラ
  • セクハラ・パワハラなどコンプライアンス違反
    詳細は↓記事でどうぞ。

Performance Improvement Planって何ですか?

与えられた業務をこなせない、期待された成果を出せない、と判断された社員には成果改善計画(PIP – Performance Improvement Plan)を実施する外資系企業が多いです。
PIPの実施概要は下記のようになります。

  • 直属上司が成果改善計画(PIP – Performance Improvement Plan)を作成、本人と合意します。
  • 半年ほどのPIPレビュー期間中、本人の能力改善ができたか定期的に確認します。
  • PIPレビュー期間終了後、定めた目標に達したか確認、確認書にサインを求められます

PIPによる改善が失敗に終わった場合、時期はまちまちですが、遅くとも次の査定までには退職勧告がされることになります。

辞めても出戻ってくる社員が多いって本当ですか?

はい結構多いです。
やりたい仕事があるところに移るのが転職と思っている人が多いですから、転職しても将来元の会社に魅力的な仕事が出てくればまた戻ったりします。
特に、良い評価を受けていた社員の場合は戻る部署も引く手あまたですから、出戻りは割とイージーな転職なようです。
私自身も一度出戻りをやったことがありますが、戻ることに特に抵抗感とかはなかったです。

海外勤務、転勤の可能性はありますか?

会社によりますが、規模がそれなりに大きい日本支社から本社、海外支社への駐在勤務(現地の生活費会社もち)の可能性は少ないです。
日本支社から採用がどうしても必要な職種ができた、あるいは日本市場を知っている人間が本社や海外支社で必要になった場合ぐらいでしょうか。
駐在扱いでなく、本社または海外支社所属の現地社員になるという事であれば、申し込むのは自由にできますが、現地ネイティブの候補者と競争になるので、狭き門になります。
逆に、スタートアップ企業では少ない社員でたくさんの事を回していく必要があるので、突然の海外勤務とかは可能性大です。

定年は何歳ですか?

多くの外資系企業では定年がありませんので、何歳まででも好きに働けます。
ただし、年とともにスキルも上がり、給料も上がり、会社からの要求はどんどん高くなって行きます。
定年がある外資系企業でも、その歳まで務め上げるのは体力的にしんどいかもしれません。

役職定年はありますか?

役職定年はありませんが、日本の会社のように年功序列で一度管理職になったらずっと管理職というわけではありません。
成果次第では昇進後すぐにスタッフレベルに戻されるか、下手すれば退職勧奨です。
日本企業の管理職は平和そうでいいですね。

 

【 英語・TOEIC関連 】

英語アレルギーだけど、働けますか?

やめておきましょう。英語ができなくても働ける職種はありますが、英語を使う機会は山ほどありますので、アレルギーが悪化します。
今は英語ができないけど、これから学ぼうという方は、逆に実戦的なビジネス英語を学ぶチャンスがたくさんある職場です。

英語力はどれぐらいあればいいですか?

職種によります。
募集要項を読んで、TOEICの点数など必要な英語力を確認してください。
英語力不問の募集は、そう書いてあるか、英語に関する必須要項の記載がありません。
英語のみで書かれている求人の多くは、上級の英語力を期待されています。

英語試験はTOEIC、TOEFL、英検、Cambridge English…どれが有利?

TOEIC L&R(Listening & Reading) 一択です。
書類選考レベルでは、hiring managerやリクルーターが一番評価しなれているのがTOEIC L&Rだからです。
というか、TOEIC Speaking & Writing (TOEIC S & W)含めて、他の試験の得点分布やバリューが今一つ理解されていないです。
TOEIC L&Rはスピーキングがありません。
そのため、会話力が重視される職種では、英語での仕事の職歴や留学経験などがないと、英語面接で慎重に審査されます。

*TOEIC(読み:トイック、トーイック)

TOEICのスコアを効果的に上げるおすすめ勉強方法は?

一度受けると 分かりますが、リスニング100問、ライティング100問を2時間で回答する、TOEICの試験は時間との戦いになります。

リスニングではさっさと回答をマークしないと問題がどんどん先に進んでしまいます。
筆記もかなりのスピードで解いていかないと時間切れになります。

TOEIC試験のスピード感覚に慣れるためにはスタディサプリなど、オンライントレーニング系が効果的です。
紙の参考書ではできない、解答時間管理や、学習履歴の記録、間違えた問題を自動でピックアップして再学習など。
スタディサプリで練習していると、自然と時間管理に慣れてきます。
短期間での成果もかなり高く、1か月で最高250点もアップした方がいるそうです。
TOEICを申し込んだら、試験日まで毎日学習すれば点数が底上げできるでしょう。

スタディサプリ TOEIC L&R対策コース
毎月2,980円の標準コース。7日間無料体験もあり。

スタディサプリ TOEIC L&R対策コース パーソナルコーチプラン
こちらは専属の担当者がつくパーソナルコーチプラン。
12回分割払いで1月あたり4,000円。
7日間の無料体験もあり。

とにかく短期間で確実にTOEICスコア上げたい!お金と時間は惜しまない!
という方はRIZAP ENGLISH TOEICコースはいかがでしょう。

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TOEIC 600点ですがビジネスレベル英語必須の職種に応募できますか?

TOEIC L&R 600点以上は、書類上では『ビジネスレベルの英語力』を持っている可能性があると判断されます。
リアルな問題は本当に『ビジネスレベルの英語会話』ができるかどうかです。
ビジネスレベル英語必須の採用になると、確実に実戦的な英語面接が行われます。
外国人の同僚や上司との、専門的知識に関する英語での議論に耐えられるでしょうか?
TOEIC特訓参考書だけで得た得点だと、面接で簡単に落とされてしまいます。

短期間で英語力を向上させるおすすめ勉強方法はありますか?

面接するまでに、または入社が決まって入社日までに少しでも英語力を上げたい!
短期間で英語力を上げたい!と思ったらマンツーマンの集中トレーニングがベストです。
1-3か月の短期間で英会話力を上げるレッスンにデザインされています。
スケジュール的にもかなりハードですし、金額は張りますが短期間での成果はかなり期待できます。

 

TOEICで昇給したり、手当つきますか?

外資系企業は英語が出来て当たり前なので、TOEICの点で昇給したり手当がついたりしません。
入社後は、社内でのキャリアアップや次の転職のための自己研鑽材料と捉えて英語力とTOEICの点数アップを目指しましょう。

社内に英会話教室はありますか?

多くの外資系企業は、社員の英語力向上支援に非常に熱心です。
規模の大きな会社では、講師を社内に呼んで定期的に英語のレッスンをしているところもあります。
それ以外の会社でも、社外の英語レッスンの費用の補助を行っている事が多いです。
ぜひ活用してください。

外資系で英語使って仕事していると、TOEICの点数上がりますか?

はい着実に上がっていくでしょう。
TOEICは本来ビジネス英語力を測定するための試験ですから、英語での仕事に慣れれば慣れるほど、TOEICの点数は自然と上がっていきます。
一緒にTOEICのボキャブラリーとかイディオムの勉強も続けていくと、点数の上りがさらに早くなるでしょう。
私はほぼ仕事だけでTOEIC900点オーバーまで上がりました。

【 転職サービス関連 】

転職エージェントって何ですか?

わかりやすくいうとヘッドハンターです。転職コンサルタントとも呼ばれます。

元々、ヘッドハンターは規模の小さな人材紹介会社に契約で所属し、探し出した人材が採用されると企業からの報酬を受け取るビジネスモデルです。
今もこのモデルは継承されているのですが、近年はリクルートエージェントのような大手の人材紹介会社も同様な事業を行っており、社員がヘッドハンターに当たる仕事を行います。
このような会社ではヘッドハンターに代えて、転職エージェントまたは転職コンサルタント、キャリアアドバイザー等と呼称するのが一般的になっています。

転職エージェントはレジュメや職務経歴書の書き方をアドバイスしてくれたり、相手先企業の内情を教えてくれたり、きめ細かいサポートをしてくれ、かなり高い確率で希望企業との面接までもちこんでくれます。

外資系企業への転職に強い転職エージェント企業は下記3社です。

ランスタッド: https://www.randstad.co.jp/

リクルートエージェント:https://www.r-agent.com/

JACリクルートメント: https://www.jac-recruitment.jp/

転職エージェントの利用料金は?

転職エージェントの利用料金は無料です。

転職エージェントへの報酬は求人企業側が支払います。
しかも、求人企業側からの支払いは成功報酬型になっています。
(一部準備金を支払うケースもあります)

つまり、申し込んだ候補者が採用されなければ一円も報酬が手に入らないのです。
ですから、転職エージェントは候補者を見つけたら、全力でサポートしてくれます。
求人企業からの転職エージェントへの成功報酬は、採用時の年収の数か月分にもなります。

転職エージェント、複数登録しても良い?

全く問題ないです。
ただし、営業系のアグレッシブな転職エージェントと複数駆け引きできる前提です。
私は転職する際には転職エージェント複数掛け持ち+転職サイトでやっています。
それぞれのエージェントに、転職サイトの情報との比較や、他のエージェントの状況の報告をして競争させると色々捗ります。

直接応募と転職エージェント経由、どちらが採用に有利?

どちらでも採用判断に変わりはありません。
確かに転職エージェント経由だと、企業がエージェントに報酬を払う分コストがかかりますが、他の採用方法と同様に公平に判断されます。
逆の側面で、転職エージェント経由でも求人している企業は事業が順調であるという見方もできます。
業務が低迷してコストカットが始まると、高いコストのエージェント経由の求人は止められることが多いです。

未公開案件ってなんですか?

何らかの理由で、企業の求人サイトや転職サイトに掲載されていない求人案件です。
転職エージェントの宣伝に『当社では未公開案件XXX件保有!』
のように、大きく書かれていて気になりますね。

未公開案件はぶっちゃけ玉石混交です。

  • 企業側で求人をしている事をまだ公表して欲しくない極秘案件
  • 採用が本決まりではなく、調査目的で人材を探している段階の案件
  • 想定給与が低い、あるいはあまり宣伝するコストがない案件

『実は未公開の案件があるのですが、、』

と転職エージェントから切り出されたら、ぬか喜びせず何が理由で未公開なのか確認しましょう。

転職サイトと転職エージェントの関係は?

(画像出典: リクナビNEXT)

古くからあるリクルートやインテリジェンスなどの人材紹介会社は、人材募集を掲載する企業からの広告収入で運営するビジネスモデルでした。

近年はこういった大手の人材紹介会社も、リクルートエージェントのように専門の社員が転職エージェントとして転職サポートもするように進化してきています。

ビズリーチのような最新の転職サイトは、企業からの求人案件に加えて、本来競合であるはずの他社の転職エージェント経由の案件も掲載するようになっています。

転職サイトは、複数の転職エージェント企業と求職者のマッチングサイトに変わりつつあるという事です。

転職サイトって、使うメリットありますか?

転職サイトに利用登録をすると、多数の企業からの求人情報に一元的にアクセスできます。
幅広い企業からの求人が多数登録されていますので、企業の求人ページを一つずつ見ていくのに対し、業界の求人情報の全体像がわかります。

転職サイトを利用していると、人材紹介会社に所属する転職エージェントから、具体的な求人案件について詳細を話しませんか、という『スカウトメール』が来ることがあります。
『スカウト』という名前は誤解しやすいのですが、別にプロ野球のスカウトのように、あなたを入社させる前提で口説きに来ているわけではないです。
よさそうな経歴の人がいるので、声をかけてみた、ぐらいの気持ちで考えてください。
もし自分が希望する企業の求人だったら話してみるもよし、断っても全く問題ありません。

スカウトメールは、企業の人事リクルーターから直接来ることもあります。
そのリクルーターが自分が目指す業界の企業だったりするとめちゃラッキーです。
登録した自分の職務経歴が、先方の探している人材に近いと、こういう事も結構あります。

外資系企業に強い転職サイトは、ビズリーチが最大手で、外資系、グローバル系の求人が多数掲載されています。

公開求人数
115,000
採用企業数(累計)
13,200
登録ヘッドハンター数
4,300

BIZREACH

企業の求人サイトをバラバラに見るよりも、ビズリーチ1か所だけを集中して効率よく最新の求人がチェックできるのが、大きな強みです。

TVコマーシャルでかなり有名なので、すでに登録している方も多いようですね。
3分程度で簡単に登録完了すれば、すぐに多数の求人案件を検索、閲覧できるようになります。