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未経験者が外資系転職でスタートアップ (ベンチャー企業) は危険?

転職テクニック

起業されたばかりの外資系ITスタートアップ (ベンチャー企業*)が日本支社を設立、求人を始めています。

外資系未経験者が就職するにあたって、外資系スタートアップは選択肢としてどうでしょうか。

結論から言うとアリです。スタートアップ企業での仕事には大きな魅力がありますが、注意点すべき事は色々あります。

実は、私も最初に入った外資系はスタートアップのメーカーでした。
というか、20年ぐらい前はIT企業にあたる会社はみんなスタートアップ期だったんですよね。
その経験も踏まえつつ、外資系スタートアップのメリットとリスクをまとめてみます。

*豆知識: “ベンチャー企業”は和製英語なので外人には通じません。英語だと”startup”か”venture capital funded company/startup”になります。

メリット1: 入社の敷居は大手より低め


スタートアップ企業は知名度も低く、様々なリスクがあるため、応募者は多くはありません。
ですので、中堅以上の企業に比べると採用のバーは低めです。
また、先方は全速力で会社を立ち上げていて、人材不足を即解消したいモードですから、話が合えば採用までに時間はかかりません。

ただし、外資系スタートアップの場合、ほとんどの場合英語力は必須です。TOEIC(トイック、トーイック)のスコアで言うなら850点以上。
社員の全体数が少ないため、日本語の社内マニュアルを作ったり、誰かが通訳したり、そんなことはやってられないからです。

あ、補足ですが年収は大手と比べて低めです。あなたが凄く貴重な能力を持っていて、向こうが絶対欲しいと思ったら逆に積んでくる可能性はありますが。

メリット2: とんでもなくエキサイティング

日本市場に進出しようとおもうぐらいのスタートアップなら、これまでになかった素晴らしいサービスや製品を持っているでしょう。
それを少数精鋭の日本人スタッフが本社スタッフと連携して戦略の検討、日本語化し、華やかに広告宣伝して日本市場に投入する。

外資のスタートアップでは、とんでもなく面白い体験ができます。
というか、エキサイティングでないスタートアップにはリスクを冒して入る価値がありません。
面接の際などに、会社の製品戦略と計画をきちんと確認し、先方が期待する能力と自分の能力のマッチングなど、丁寧にすり合わせをして結論を出してください。

メリット3: 色々な仕事と修羅場が経験できる

外資系企業では社員の仕事内容は明確に決まっており、”job description(職務内容)”以外の事をやっても評価されません。

スタートアップ企業の場合、少ない人数でものすごいスピードで開発と市場投入をやっていきますから、あちこちで人手が足りなくなります。
でも、会社の資金も限られているので、そうやすやすと社員数も増やせません。
そうすると、手が空いた人は別の仕事も掛け持ちでやっていくようになります。

新しい仕事や知識を身につけるには非常に面白い環境ではあります。
一方、人材不足で慣れない仕事をやっていくと普通では考えられないミスが発生する可能性が上がります。

私も以前スタートアップのメーカーに勤務していたとき、納期が過ぎてカンカンになっているお客様のところに、製品が入ってない空箱が10個そろったのが届いて、とんでもなく怒られた事があります。
あと、客先に届いて通電した製品から煙が出たと連絡があり、証拠隠滅のため急いで現地まで回収に行きました。

年を取るとわかりますが、こういった修羅場経験は人間を大きくしてくれると共に、決断能力と問題処理能力を向上してくれます。

メリット4: 幹部社員登用や本社採用の可能性

外資系はフラットな組織で、管理職のポジションが少ないため、中々上のポジションにつくことはできません。
『部下のいるマネージャーになりたい』と日ごろから上層部にアピールしても、何年もかかってもかなわなかったりします。

スタートアップ企業ではビジネスの進捗に合わせて刻々と戦略や組織を見直していきますので、新しい組織の大きな責任を持つリーダーが早急に必要になったりします。
自分の仕事の能力を認めてもらえていれば、そういったチャンスが向こうからやってくることも少なくありません。

また、大手の外資系では中々叶わない、本社勤務のチャンスも多くあります。1か月の出張の予定が引き止められ過ぎてそのまま5年も駐在してしまった、みたいな流動的な話も多いですが。(笑)

メリット5: 会社がIPO成功すれば億り人に?

ベンチャーキャピタルが出資するスタートアップは、IPO(株式上場)を立ち上げのゴールに置いています。
IPOに成功すれば、莫大な資金が会社に入り、より大きなビジネス展開をすることができるからです。

加えて、IPOは社員とメリットを共有しているケースが多いです。
IPO前の会社には潤沢に運営資金があるわけではありません。
結果として、社員の給料やボーナスの額はあまり多くはできません。
そのため、社員に対してストックオプションという形でかなりの数の株式を付与してくれます。

IPOに成功すれば、数千万、億といった単位の売却益が得られるかもという夢を、社員全員で共有できます。

リスク1: 超ブラックな環境を覚悟

スタートアップ企業では、いつどんな問題が発生するかだれにもわかりません。

納品直前の製品に重大な欠陥がみつかり、エンジニアは原因が究明できるまで会社に泊まり込みでデバッグ。

客先に納品した1000台の端末に不良品が複数紛れ込んでしまったので、社員全員現地に行って開梱検査、不良品の交換作業を徹夜で…。

社員全員で頑張って会社を成功させるんだ!という情熱があればなんでもやるモードになってしまうかもしれませんが、傍目から見ると完全にブラックです。突然こんなこともあるというお覚悟を。

リスク2: CEOや日本支社長の経営能力に問題

CEOがエンジニア上がりで、営業・マーケティング面で全く信用できないし間違った采配が多い。

日本支社長は英語はペラペラだけど、自社の製品サービスの事を全くわかってないし理解するつもりもなさそう。

スタートアップでこれもありがちです。

規模にもよりますが、スタートアップの面接であれば、日本支社長レベルが直接出てきますし、スケジュールが合えば本社のエグゼクティブも参加します。
後で悔いが残らないように、面接の時間では自分が確認したいことは彼らととことん話し込んでください。

スタートアップでCEOや支社長がポンコツだとあっというまに会社が傾きます。

リスク3: 成果を出せず解雇される

外資系企業はすぐクビになるという風説がありますが、日本では雇用法にも守られて、世間で言われるほどには突然クビにはされません。
でもスタートアップだと状況が違います。

限られた人数の社員で最高の成果を出すためには、有能な社員のタイムリーな採用と、会社が求める成果を出せない社員の退職は、最も重要な事の一つです。
スタートアップに入ろうという人の殆どはその会社にほれ込んで命運を共にしようとした真面目な方たちです。
そういう方たちが成果を出せないのは、相互の期待値合わせがきちんとできてなかった可能性があります。

最終面接を終わる前に、そのスタートアップが求めるものと、自分の能力など、慎重にすり合わせてお互いに禍根が残らないように入社の決断をしましょう。

リスク4: 日本支社撤退・本社倒産

これが外資系スタートアップの一番大きなリスクですね。

ベンチャーキャピタルから限られた出資を受け、新しいサービスや製品を迅速に立ち上げ、市場に送り込む。何か問題があってコストが嵩めば、さらなる出資をもとめて駆けずり回る。
資金調達に失敗すれば事業縮小で支社は廃止、悪くすれば本社が倒産、会社解散…。

恐ろしいですが、スタートアップにはありがちな話です。
こんなリスクがあるとしても、この会社で一緒に新しい製品・サービスを立ち上げたい!そういう熱い思いを持てるのであれば、成功に賭けてもよいのではないでしょうか。

まとめ

最初の外資系転職にスタートアップ企業はアリです。
ただし、ほとんどの場合英語力は必須ですから、全く自身のない方はやめておいた方が得策です。
新しい会社でこれまでになかった製品サービスを一緒に作っていく感覚と、将来IPOしたときに大金が得られるかもしれない、そんな夢が追いかけられます。

一方、働きずめのブラックな環境、経営者のミスマッチ、解雇や会社倒産など、大きなリスクがあります。

入社する前に、その会社のマネジメントと面接で納得が行くまで話し合ってから結論を出すようにしましょう。

外資系スタートアップのメリット

入社の敷居は大手より低め
とんでもなくエキサイティング
色々な仕事と修羅場が経験できる
幹部社員登用や本社転勤の可能性も高い
会社がIPO成功すれば億り人に?

外資系スタートアップのリスク

超ブラックな環境を覚悟
CEOや日本支社長の経営力に問題が
成果を出せず解雇される
日本支社撤退・本社倒産

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