外資系社員がリストラされてもすぐ転職できる3つの理由

日系企業でも中高年のリストラ・退職勧奨が盛んになってきましたが、次の仕事を見つけるに当たって、かなり苦戦する事が多いです。
一方、外資系のベテラン社員たちは、リストラが原因にしろ、自発的な転職にしろ結構なスピードで次の会社を見つけてきます。
この差はどこから来るのか、考えてみましょう。

外資系の専門職は汎用性が高い


よく言われている事ですが、日系企業は総合職として社員を採用し、様々な部署を転々とさせられるので専門知識があまり蓄積されない事が多いです

一方外資系は、殆どのポジションに専門性があり、多くの場合社員に専門職の肩書がつきます。
例えば人事部(HR)なら、『Payroll specialist』(給与担当)、『Welfare specialist』(福利厚生担当)、『Business Group HR manager』(事業部付人事担当)のように職責が分かれ、与えられた領域を各担当が責任を持ちます。
外資系企業では、原則として本人が希望しない限り会社が他の職務に異動しないため、多くの人が一つの専門職で知見を蓄積することになります。

多くの外資系企業の専門職の責務は共通になっており、同じ専門職であれば各社固有の情報を学習すれば、すぐに即戦力として貢献できるようになります。

例えば、IT企業で最も汎用性の高い専門職の一つが『プロダクト・マネージャー(PM)』です。
PMは、製品・サービスの責任者となるビジネス系の専門職です。(管理職ではありません)
PMのは製品の立ち上げ、売上、販売終了までの計画立案と実行に責任を持ちます。
PMの職責の一連の流れは事実上標準化されていますので、同じ業界内ならどこの会社でも活躍できるベースがあります。
MS OfficeのPMをしていた方が、Kindle PMやGoogle Cloud PMに応募してきたら、採用マネージャーの目を引くことは間違いないです。

時々求人状況をウォッチしている

基本的に外資系社員は転職慣れしています。
転職をキャリアアップとして考え、複数の転職経験のある方も普通です。
また、業績不振によるリストラなどの経験から、自分のジョブセキュリティを守る気持ちが強い方も多いです。

結果として、多くの外資系社員は、日常的に求人情報をチェックしている人が多いです。

キャリアアップを狙っている人は、たとえ今の仕事に満足していても、より魅力のある仕事が他社で募集がかからないかチェック。
リストラや、自分が仕事で失敗して職を失うリスクを恐れる人は、より業績のよい会社で募集がないか日ごろからチェック。

ゆるーく求人情報をウォッチするのは転職サイトへの登録がベストです。
複数の企業の求人情報が一元的に確認できますし、希望の職種を登録しておけば、希望の求人があったらメールで連絡をくれます。
流し見しているだけでも、その時々の求人状況の勉強になりますし、その気がなくても面白そうな求人を見つけてしまったりもします。
転職は水物なので、何もしないでいると知らないうちにチャンスを逃す事は往々にしてあります。

転職サイトはたくさんありますが、外資系企業に強いのは下記3社です。
サービス内容を確認して、良さそうなところに登録をお勧めします。
下記三社はサービスは全て無料です。(ビズリーチのプレミアムステージは有料)

ビズリーチ: https://bizreach.biz/

キャリアクロス: https://www.careercross.com/

DODAグローバル: https://doda.jp/global/

最近日本企業でもリストラや退職勧奨が盛んになってきているようです。
私も何度か大規模なリストラを経験してきましたが、一番大きな教訓は

リストラが起きてから転職活動を始めたら手遅れ

ということです。
大規模なリストラが起きると、多数の社員が社内外で一斉に仕事を探し始めるので、競争が激しすぎて勝てないのです。
世知辛いご時世ですから、日ごろから準備をしておくことを強くおススメします。

あと、転職サイトのチェックに加えて、LinkedInへの登録もお勧めします。

6億人の履歴書が登録されたSNS、LinkedInとは
LinkedInって聞いたことありますか? LinkedInはビジネスSNSと位置付けられているサービスで、世界で6.3億人*ものユーザーがいます。 日本での利用者が多いTwitterは3.3億人**ですから、LinkedInの...

 

旧知のヘッドハンターがいる


外資系で転職を繰り返している人の多くには、馴染みのヘッドハンター(転職エージェント)が何人かいます。
転職のコンサルティングを受けていて意気投合したり、あるいは実際にそのヘッドハンター経由で転職をしたことがあったりして、仲良くなったりします。

いつでも連絡できる知り合いのヘッドハンターがいると、有事の際にとても頼りになります。
万一リストラされても、『あ、そうだヘッドハンターに電話しよう』ってできますからね。

ヘッドハンターの多くは、自分の担当企業を持っており、人事部のリクルーターと直接情報をやり取りしています。
そのため、企業の求人ページや転職サイトに掲載されていない未公開案件や、採用が急務=条件があれば即採用の案件をもっていたりします。
結果として、こちらの火急の需要にもうまく応えてくれる事があります。

ヘッドハンターの弱点は、自分の担当企業・専門領域以外は紹介が難しいところです。
例えば、アマゾンとマイクロソフトが専門のヘッドハンターはアクセンチュアにつなげません。
同僚にコンサル担当がいれば、紹介してくれるかもですが、自分の客が減ってしまいますから。
ですので、転職活動は一人のヘッドハンターに依存することなく、転職サイトや企業サイトでの情報収集も怠らずにしておく必要があります。

もし、一度ヘッドハンター(転職エージェント)のコンサルティングを受けてみたい場合、転職エージェント企業のサイトから無料相談が申し込めます。
外資系企業に強いヘッドハンターを擁しているのは以下の4社です。

ランスタッド: https://www.randstad.co.jp/

リクルートエージェント: https://www.r-agent.com/

ロバート・ウォルターズ:https://www.robertwalters.co.jp/

JACリクルートメント: https://www.jac-recruitment.jp/

注意点ですが、ヘッドハンターは候補者を採用させてナンボのビジネスです。
すぐに転職するつもりがないのであれば、最初にきちんと言っておかないとあれよあれよというまに面接させられたりしますのでご注意。

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